長い間生きていると、恥ずかしい経験を数限りなくしている☆
そして何かの拍子に、ふとそのことを思い出すことがあり、そんなとき私は。。
うにゃ〜! とか むごぉ〜! とか ほぇ〜! なんていう普通の生活ではまず発しない擬音をあげる(笑)
そして必ず思い出すのが、ある小説の一節☆
だけど、それが何の作品の一節だったのか、一向に思い出さない(思い出せない)(^-^;
でも、今の時代は便利!
PCで、思い出す限りのフレーズを入れて検索をかける。。
いとも簡単に見つかった!
太宰治の『斜陽』
あまりにも有名な作品の冒頭だった。。
朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」 と
この一節が妙に鮮烈に私の記憶にに刻まれていた!
そして少し後にこう続く。。
何か、たまらない恥ずかしい思いに襲われた時に、あの奇妙な、あ、という幽かな叫び声が出るものなのだ
私の場合、幽かとは程遠い奇声が出てしまうのだか(笑)
太宰の作品と言ったら、教科書か何かの『走れメロス』くらいしか読んだ記憶がない(^-^;
私は過去に『斜陽』を読んだのか?
作品は別として、太宰は人として好きではなかった。。
こういう男に惹かれる女性もいるだろうけど、私は無理だ!
そんな潜在意識を持っていたから、太宰の作品なんか読んだのだろうか?と疑問が沸く☆
それが知りたくてすぐに書店に行こうと思ったのだけど、今はネットがあるじゃない♪
早速、青空文庫で『斜陽』を読んでみた☆
有名な冒頭、そして戦後の堕ちていく貴族の生活。。
あ! 記憶の片隅に小説の情景が蘇った!
これ、読んだことある!
そして、たぶん昔読んだときと同じく、主人公かず子が恋をする『上原』という男に嫌悪感を抱く。。
ちょっと書評を観てみたら、この上原こそ太宰自身ではないか?なんて言葉が。。
やはり太宰は嫌いだ(^-^;
斜陽にはたどり着いたけれど、昔読んだ短編でどうしても表題も作者も見つけられないものがある。。
病床の弟の傍らで、腫れた足をさすりながら姉はあることを思い出す
遠い昔、小学校の運動会の時、忙しい母が無理して作ってくれた海苔巻き寿司の弁当
作るまではよかったが、きっと小さく切る時間がなかったのだろう
弁当には長いままの海苔巻きがはいっていた
自分はなんとかごまかして食べたけれど、弟が泣きながらやってきて、海苔巻き寿司が切ってないと訴えた
姉は不格好だけれど、なんとか一口大にちぎってあげた
そんなことを思い出しながら、死が近い弟の足をさする
こんな内容の短編なんだけど、どうしても作品名がわからない!
根気よく探してみよう!
私にも弟が二人いる☆
いいおっさんだけど、歳を取るにつれ、やっぱり弟たちのことをいとおしく感じる(^_-)-☆
さて、母のリクエストに応えて今日は特製のカレーを作ったので、これから実家に出かけよう♪